[HID調査結果] セキュリティ産業に新たな変化をもたらす5つの重要なテーマ

最も配慮すべき事項は引き続き

持続可能性、IDのモバイル化、働き方の変化

米テキサス州オースティン2023 3 22 信頼の ID ソリューションで世界をリードする HIDはこのたび、第一回「セキュリティ産業の現状レポート」を発表しました。このレポートは、全世界11以上の産業でセキュリティに従事する当社のパートナー、エンドユーザーおよびIT担当者2700名以上に対して2022年第4四半期(1012月)に実施した調査の結果をまとめたものです。

調査からは、セキュリティ産業が組織や人々にもたらす価値をさらに向上する次のイノベーション、それを可能にする技術およびトレンドとして、5つのテーマが明らかになりました。

  1. 持続可能性 - 回答者のおよそ90%が重要課題と認識

エンドユーザーは、サプライヤーに対してこれまで以上に持続可能性に関する透明性を求めており、その内容は事業運営、製品調達、研究開発など多岐にわたる。持続可能性の重要度については、87%が「非常に重要」もしくは「重要」と回答。傾向としては、76%が顧客の意思決定において持続可能性が占める割合が増加したと回答。

セキュリティ産業はこのような持続可能性に対するニーズの高まりに応えるため、クラウドやIoT(モノのインターネット)の活用による、さらなるプロセスの最適化とリソースの低減をすすめている。加えて、新製品やソリューションの開発においても、戦略として省エネ化、廃棄物低減とリソースの最適化を進めている。

  1. 高い需要が続く、在宅/出勤を併用するハイブリッドな働き方に対応したidentity-as-a-service (IDaaS)によるIDのクラウド化

回答者の大多数(81%)が在宅/出勤を併用するハイブリッド方式を導入中。67%がハイブリッド出勤および在宅勤務体制においては多要素認証やパスワードを使わない認証が重要と回答し、48%がモバイルおよびデジタルIDが重要と回答。

調査ではまた、およそ半数の組織で包括的にIDaaS導入する準備ができていないという興味深い現状が明らかになった。

  1. デジタルIDとモバイル認証による、モバイルアクセス導入の積極化

身分証明(ID)および認証の手段として、スマートフォンやウェアラブル機器などのモバイル機器の利用が一般化しつつあり、デジタルウォレット(財布)についてもグーグル、アップルやアマゾンなどの業界大手の主導により普及が進んでいる。スマートフォン用ウォレットアプリの機能は決済にとどまらず、鍵、IDや電子書類などの管理も可能。実際、米国では8つの州で運転免許証がウォレットアプリに対応、その他新型コロナウイルスワクチン接種情報、社員証、学生証やホテルのルームキーなどに活用されている。

モバイルIDの導入状況:HID調査によると、各産業のうち最も導入が活発なのは商業不動産(40%)。特に、大手商業不動産企業ではモバイルIDを積極的に導入し、テナントへのアピール材料としている。

  1. 非接触の生体認証:回答者の約60%がそのメリットを評価

生体認証は、従来のアクセス制御に大きな変革をもたらしている。生体認証を多要素認証の一部として用いる(例: 個人の身体的特徴のスキャンによる認証)ことは、不正アクセスや詐欺行為の防止に寄与する。調査からも生体認証を高く評価するトレンドが示されており、回答者の59%が生体認証を導入済み、導入予定あり、もしくは近いうちに試験導入すると回答した。

  1. サプライチェーン混乱の影響は継続するも、改善の兆しが見られる

調査からは、2022年中は回答者の74%がサプライチェーン混乱の悪影響を受けたものの、今年の状況については50%が改善するとの楽観的な見通し。最も影響を受けた産業は商業不動産で、最も懸念する課題として商業不動産に従事する回答者のうち78%がサプライチェーンを挙げた。

従業員数1,000名未満の組織に限定すると、2/3以上が2022年中にサプライチェーン混乱の影響を大きく受けたと回答したが、上記と同様に2023年には状況が改善すると見ている。

調査の全文(英語)は、こちらからご覧いただけます。セキュリティに従事する方々が、ニーズに対してより迅速に対応し、デジタルと物理を組み合わせたアクセス体験を提供し、またイノベーションから生まれた新しいサービスやソリューションを有効活用していくためのヒントとして、本レポートをお役立ていただければ幸いです。

HID Global の製品・ソリューションについて詳しくは、

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HID Globalについて

HID Globalは世界中の人々、場所、そしてモノの信頼あるセキュリティ認証を支えています。HIDの技術は安全な取引、業務の生産性や、自由な旅行を可能にします。HID Globalの信頼あるセキュリティ認証ソリューションは、による物理的およびデジタルな場所への便利なアクセス、デジタルで識別、検証、追跡な可能なモノとモノをつなぎます。世界中で数十億のモノがHIDのテクノロジーでつながり、HIDの製品とサービスは数百万人の日々の暮らしの中で使われています。HIDの製品とサービスは、政府機関、教育機関、病院、金融機関、一般企業ならびに数々の先進的な企業で導入されています。テキサス州オースティンに本社を置くHID Globalは、世界各地に4,500人以上の従業員を擁し、各国の拠点を通じて100カ国以上に製品とサービスをお届けしています。HID GlobalASSA ABLOYグループのブランドです。詳しくは、日本語ウェブサイト www.hidglobal.jp をご覧ください。

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